エパヌイ (広尾/フランス料理) -後編-
エパヌイ (広尾/フランス料理) -前編- 」の続きです。

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Canard colvert roti sauce au son jus au vin rouge
青首鴨のロースト 赤ワイン風味のソース(+1,050円)
父の獲った野生の香りのする青首鴨をコンガリとロースト
きのこの香りが引き立てます


シェフ(orマダム?)のお父様が獲ってこられた野禽や蝦夷鹿が特色のこのお店。
だから是が非でもジビエシーズンのうちに訪問したいと思っていた。
この日の「父の獲った」シリーズには、私たちがいただいた鴨のほかに
 ・きじ鳩のワイルドライス詰め クレピーヌ包み焼き(+1,050円)
 ・野生の小鴨とフォワグラのパイ包み焼き(+1,575円)
の計3種類。魅力的なメニューばかりだ。

だが、肝心の鴨料理(ジビエ)は、正直言ってちょっと期待はずれ。

全体的に単調な焼きあがりで私の好みの仕上がりではなかったことと、
ジビエのわりにパンチが弱く、おとなしくまとまった料理になっていたからだ。
せっかくジビエをいただくのだから、ちょっと荒っぽくてクセがあるぐらいの
"じゃじゃ馬娘"が良かったのだけど、こちらのお料理はとても上品な仕上がり、
言うなれば"お嬢様"のような感じの料理だったのだ。

確かにホームページには
 "熟成させていない食べやすいジビエ料理をご用意しています"
と記されていて、このお店の方向性が前もって示されていた。
これをちゃんと読んでいれば良かったんだなあ・・。
シゴトでもなんでも、いつもざっとナナメ読み(orアタマしか読まない)の私。
ずーっとこんなままじゃいけないなあ、とちょっと反省。

というわけで私の好みのものではなかったが、
「ジビエはちょっと苦手」という方には、
このお店はジビエへの扉を開けてくれる良いお店なるのだと思う。

とまあ、なんだかんだエラソーに書いているが、
骨を手に持ちガツガツと最後までいただいているわけだし、
十分なお料理だったということだ。


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この日いただいたワインは、
先述のグラスシャンパンとグラスの白ワイン。
そしてこのボルドーの赤。
Chateau Cote Montpezat 1999 (価格失念)
確か"シャトー・ル・パン・ボーソレイユ"を選ぼうとしたのだが、
「ワインが強すぎるからやめたほうが良い」とマダムにアドバイスいただいた。
「ジビエに勝つほどのワインって、いったいどんなん?」と、
夫婦でフシギに思っていたが、上記のメインディッシュが出てきて理解。
お料理がやさしいので、確かに弱めのワインでも十分だった。


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ワインが余っていたのでチーズもいただく。
上のヤギが夫、下のウォッシュが私。
チーズの名前を何度も聞いたのに、やはり全く覚えていない。
マダム、せっかく教えていただいたのに申し訳ない・・。

話はそれるが、こういうお皿が欲しい・・どこかに売っていないかなあ。


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Feuilleté de pomme au cannelle avec glace du jour
チョコレートのムース ラムレーズンの香り コーヒーのアイスクリーム添え
グラスの中にチョコレートとラムレーズンとコーヒーの香りを詰め合わせ

最後にデザート。これは夫が選んだもの。


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Tarte Tatin
焼きりんごのタルト 蜂蜜のアイスクリーム添え
焼いたりんごをたっぷりと乗せたタルト
蜂蜜の風味のアイスクリームと一緒にどうぞ

ミタニで夫が食べていたタルトタタンがとても美味しく、
とても悔しい思いをしたので、リベンジとしてこちらを選ぶ。
おいしかったけど、ミタニのほうが数段私好み。
やはりこちらのタルトタタンはおとなしく、ぼんやりした印象を受けた。


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最後は夫がエスプレッソ、私はハーブティー。
最近、食事のシメにハーブティーばっかり飲んでいる。


さて、今回いただいたのはコース料理"Menu A"(3,990円)。
前菜、魚料理or肉料理、デザート、コーヒーor紅茶の構成で、
カルトメニューから好きなものを選ぶプリフィックススタイル。
駅から遠く離れている場所とはいえ、腐っても(?)広尾。
この地のディナーでこのお値段は確かにリーズナブルだ。
私には全体的におとなしすぎるお料理が続いてしまったのだが、
多くの女性に好まれる味、構成だと思う。


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照明が落とされ、かすかな音量でBGMが流れる静かな店内には、
ちょっと古め(アンティーク?)の家具が置かれ、
まるでヨーロッパの田舎のレストランのよう。
ホールにはマダムしかいらっしゃらないため、
常に忙しそうに動き回られていてかなりお疲れのご様子。
だからどうしてもサービスが遅くなってしまったりするのだが、
なぜかそれにイライラすることもなくボーーと待つことができてしまう。
このお店はそういう空間としてできあがっているのだ。

この日も店内は満席。恋人同士、男女3人のグループ、
50歳ぐらいのご夫婦とそのお母様、女性の二人連れ。
さまざまな年齢層のお客さまがいらっしゃっていた。
シェフご夫妻で切り盛りされているこじんまりとしたこのお店を
愛してやまないファンがたくさんついているのがよくわかった。

そんな愛されるお店だということは重々承知の上で、
最後にひとつだけちょっとだけ気になったこと。

このお店の看板犬チャーリーはもうすぐ12歳の熟女、アデージョ。
ちょっと太目のワイヤーヘアード・フォックステリアだ。
お客さまのお出迎えや、食事中のお客さまの見回りがオシゴト。
そしてシゴトに疲れたらベッドで休憩もする。
私たちのテーブルのすぐ横に寝床があり、
近くでチャーリーの寝姿を見ることができてとてもラッキーだった。

でも、客が犬が苦手だったらどうするんだろう・・というギモンがつきまとう。
予約の際、レストラン内にチャーリーがいるという説明は全くなかった。
たまたま私はわんこ大好き!だったから、大歓迎なのだけれど、
世の中には犬が嫌いだったり怖かったりするヒトもいると思う。

チャーリーにも気持ちよくシゴトをしてもらうために、
予約電話を受けられたらわんこがいることを、
ぜひ一言申し添えてほしいと思いながらお店を後にした。


◇2007年2月の食事記録です。
epanoui エパヌイ
渋谷区広尾3-2-14  TEL : 03-3407-1513
http://epanoui.net/

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by picot-picot | 2007-03-02 02:09 | ├西洋料理